はじめに

融合知能デザイン研究室でもB3向けのプレゼミが始まり、先生や先輩も環境を再現しやすくするためにDockerでコンテナ立てるかーと思い至りました。

そのため、研究室のPC(M1)と自分のPC(Ubuntu on WSL2)の両方でPython, 特にJupyterLabが動作するようなコンテナを作ったので紹介していきます。

この記事で扱うもの

  • DockerコンテナのPython3.10イメージでJupyterLabをインストールする方法
  • Dockerで立ち上げたJupyterLabをブラウザで見る方法

この記事で扱わないもの

  • JupyterLabイメージをはじめから使用してコンテナを立ち上げる方法
  • JupyterLabの設定ファイルを最初から適応する方法
  • PyTorchなどの機械学習ライブラリやGPUをDockerで動かす方法

ファイル構成

以下のようなファイル構成で作成を行います。

.
│  docker-compose.yml
│  Dockerfile
│  requirements.txt
│
└─app
    └─src

requirements.txt

JupyterLabだけ記述していきます。

これだけならDockerfileに直接書けばいいのですが、実際は他にもライブラリを入れるので。。

1
jupyterlab

Dockerfile

早速Dockerfileを記述していきます。

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
FROM python:3.10-slim

ENV PYTHONBURRERED=1

WORKDIR /usr/src/app

# python & gcc settings
RUN apt update && apt install -y \
    tzdata \
&& apt-get install -y curl \
&& apt-get install -y gcc \
&&  ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime \
&&  apt-get clean \
&&  rm -rf /var/lib/apt/lists/*

COPY requirements.txt .

RUN pip install --upgrade pip
RUN pip install --upgrade setuptools

# cargo settings
ENV RUST_HOME /usr/local/lib/rust
ENV RUSTUP_HOME ${RUST_HOME}/rustup
ENV CARGO_HOME ${RUST_HOME}/cargo
RUN mkdir /usr/local/lib/rust && \
    chmod 0755 $RUST_HOME
RUN curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs > ${RUST_HOME}/rustup.sh \
    && chmod +x ${RUST_HOME}/rustup.sh \
    && ${RUST_HOME}/rustup.sh -y --default-toolchain nightly --no-modify-path
ENV PATH $PATH:$CARGO_HOME/bin

RUN pip install -r requirements.txt

# 8000番ポートでトークンなしでJupyterLabを起動する
CMD ["jupyter", "lab", "--port", "8000", "--allow-root", "--ip=0.0.0.0", "--LabApp.token=''"]

M1やWSLでjupyterlabの起動を行うため、以下の設定を行っています。

  • gccのインストール
  • cargoのインストール
    • そのためのcurlのインストール
    • cargoのパスを通すための設定

以上の処理を行った後、8000番ポートでjupyterlabを起動しています。

トークンを発行するとブラウザからアクセスが出来なかったので、トークンなしでの起動をしています。

docker-compose.yml

 1
 2
 3
 4
 5
 6
 7
 8
 9
10
11
12
version: "3.9"

services:
  app:
    build:
      context: .
      dockerfile: Dockerfile
    ports:
      - 8000:8000
    tty: true
    volumes:
      - ./app:/usr/src/app

docker-composeでは先ほど作成したDockerfileを指定して、8000番ポートを使うようにしているだけです。

起動

お馴染みのコマンドを入力して起動します。

1
2
docker-compose build
docker-compose up -d

localhost:8000にブラウザでアクセスするとJupyterLabにアクセスできます!

参考

https://c-a-p-engineer.github.io/tech/2022/09/29/docker-rust-install/